4.オムライスと救急箱だし…

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「ちょっ、んなこと言って気逸らさせようとしても無理だかんな?ちゃんと人の話…」 「愛してます、兄さん」 あ、愛して…って… 「だ、だから、愛してるとか、そんなの気安く言うもんじゃ…」 「だって、オムライスに書いてあった意味が知りたかったんでしょう?LOVEは愛してるって意味ですよ?そんなのも知らなかったんですか?」 え? はいいい?? 何、それ。 そういうことだったわけ? 愛してるって、別に俺をとかじゃなくて、ただ単に意味を述べただけってこと? つーか、このタイミングで? バッカじゃねぇ? 一人で動揺しまくった俺って、バカ丸出しじゃん! 「つーか、意味ぐらい知ってるっつーの!バカにすんな!」 いくらバカ高だったとはいえ、それぐらい解るわ! 俺はさ、父さんの口から聞きたかったの! 碧の口から聞きたかったわけじゃないっつーのに。 「愛してますよ、兄さん」 「だから、意味ぐらい解るって…」 どこまでバカにする気だ、こいつは。 「違います。これは俺の本当の気持ちです。兄さんを愛してるんです」 「な、何言って…」 ちょっと待て。 よく意味が解んなくなって…。 愛してるって… 碧が俺を? 「…兄さん」 「な、なんだよ?」 抱きしめられたまま頭ん中こんがらがってる俺は、碧の呼びかけにふと顔をあげた。 「抱きしめてたらまた興奮してしまいました。顔にぶっかけてもいいですか?」 か、顔にぶっかけるって…。 「いいわけあるかー!」 碧の変態発言に、俺は思いっきり足を踏んづけた。
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