第1章

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どうしてこうなった。 目の前には見慣れたカルガインの町並みが広がっていたよ。 風を感じるしなんだか匂いまである。 やたらリアルだ。 どこか呆けて混乱した頭で思い出してみる。 ・・・わからない。 泣きそうになった。 『返事してよぅ・・・』 そんな時だ。 ふいに声をかけられたのは――― 「おまえ何泣いてんの?」 顔を上げるとふてぶてしい態度の機嫌悪いですよーオーラ纏った男が見下ろしていた。 無意識に脱力したのか座り込んでいたみたいで。
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