prologue

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そよそよと風が木々を掠める気持ちのいい5月の昼下がり。 まだ衣替えの時期ではないために、紺色のセーラー服の袖をまくりあげ暑さを凌ぐ。 テスト期間中のためにいつもより早く帰宅した私は、隣の家におっきなトラックが止まっているのを発見した。 (お引越ししてきたのかな?) 大きなトラック越しに興味津々で中を覗こうと見ていると、家の中から小さな男の子が出てきた。
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