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生意気な口調を変えようともしない。
瑤子の気を惹(ひ)こうと、躍起になっている証拠だ。
(前から思い込みが激しいと思ってたけど……)
尚斗の気持ちが解らないわけではないだろうが、どこかで彼を
“自分のもの”と勘違いしているのだろう。
幼なじみとは、得てしてそういう感覚があるのかもしれない。
共有した時間の分だけ相手をよく知っていると思い、自己と同列に置くようになり、同化してしまう。
そのうちにそれは本人を“所有”している気にさせるのだろう。
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