第1章 密事

5/6
219人が本棚に入れています
本棚に追加
/6ページ
一頻り、私の体を喜ばせた後に自分への愛撫を求めるこの男。 あまりにも自然な動作に違和感なく私の体は動いて、口元に愛しいそれを誘う。 男性のもっとも弱い部分。 そこをこんなに愛しく、優しく、愛でたいと思った事は、ない。 今までのSEXはなんておざなりで、自己中で、つまらないものだったんだろうと心底体で感じてる。 ごめんね、今までの人たち。 無意識に謝罪が浮かぶほど、この男は私を刺激して 培ってきたものを全部壊していく。 無我夢中で愛撫する私の頭を心地良い力で手の平が撫でまわす。 途中、強い快感が走るのか、手が止まって頭を掴まれる。 その反応が好きでもっとしたくなる。 頭を上げろと合図が来れば、 待ち遠しい一番濃厚な時間の始まり。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!