止まらない想い

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週明けの私は、朝から会議に追われ続けた。 営業本部の営業マンと帯同訪問だったら、余計なことを考えてる暇もないのに。 ひたすら聞き役に徹して、ほんの少しコメントすればいいだけの会議では、どうしてもいろんなことを考えてしまう。 おかげで一日中ボーッと過ごして。 最後の会議から解放された時、時計は夜六時を指していた。 会議に出席していた行員達が、慌ただしくテーブルを片付けて会議室から出て行く姿を眺めて、特に急ぎもしないまま、私もファイルを抱え込む。 やらなきゃいけない仕事は山のように溜まってるけど、どれも急ぎじゃない。 こんな状態で手を付けたって無意味に近い。 今日はもう帰ろう。 そう心に決めて溜め息をついた時、おい、と声を掛けられた。 一瞬ギクッとして顔を上げると、会議に同席していた松本さんが腕組みをして私を見つめていた。 その視線に、この間のことを思い出してドキッとしてしまう。 「週明けから完全に上の空だな。週末、なんかあったのか」 見抜かれまくってるのも悔しい。 誤魔化すのも無意味な気がして、私は、はは、と力なく笑った。
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