深夜のチャイム

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そこには私の知らない女が立っていた。 黒く長い髪、白い肌に、 この時期には合わない薄手のワンピースを着ている。 目元は赤くはれあがっていた。 目下には隈と涙のあとがついている。 誰だ、この女は……?   そう思っているとき、 玄関のドア越しの私に向かって、 その女が声を張り上げた。
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