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あっくんの熱い息が
蒸気と混ざってさらに熱を増していた。
私の耳に触れるその息に
私はギュッと目を閉じた。
あっくんが忍ばす手のひらに
一瞬カラダが硬くなるのに
次の瞬間には力が抜ける。
小さな声が漏れただけなのに、
私の耳には大きく跳ね返る。
「……あっ……くん……」
私が半分だけ振り返り
途切れ途切れにあっくんを呼ぶ。
「……どうした?ひかる……」
あっくんはもう一度耳元で囁(ササヤ)いて、
私の濡れた首筋にキスを落とした。
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