【お風呂 編】

11/28

965人が本棚に入れています
本棚に追加
/28ページ
あっくんの熱い息が 蒸気と混ざってさらに熱を増していた。 私の耳に触れるその息に 私はギュッと目を閉じた。 あっくんが忍ばす手のひらに 一瞬カラダが硬くなるのに 次の瞬間には力が抜ける。 小さな声が漏れただけなのに、 私の耳には大きく跳ね返る。 「……あっ……くん……」 私が半分だけ振り返り 途切れ途切れにあっくんを呼ぶ。 「……どうした?ひかる……」 あっくんはもう一度耳元で囁(ササヤ)いて、 私の濡れた首筋にキスを落とした。
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

965人が本棚に入れています
本棚に追加