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「……あっ……く……ん……」
言葉よりも先に吐息が漏れ出す。
唇の隙間から一緒に吐き出された甘い声は
チャプチャプと揺れる水面を這(ハ)って
バスルームの壁を伝って反響した。
甘い声も乱れた息遣いも止めようがなくて……
私はいたずらするあっくんの腕にしがみついた。
「……後でじっくりって……言ったのに……」
私のしがみつく腕はまだ動きを止めなかった。
「……予定……変更……」
あっくんは耳の裏にキスをする。
あっくん……
そこが私の弱い部分って……
知ってて……やってるんだから……
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