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どこかうれしそうなあっくんは細めた目で私を見つめる。
その視線にカラダだけじゃなく、顔の温度までも上昇させてしまう。
「……あっくんのせいでしょ?」
私は視線をずらして唇を尖らせた。
「俺が何かしたか?」
「……した」
「何を?」
「何って……」
思い出すだけで……
カラダの芯に……火が着きそう……
わずかに瞬(マバタ)きが増え、黒目が落ち着きなく小さく揺れる。
それを気付かれないように薄く目を閉じたけれど
少し……
……遅かったみたい。
「さっきのこと……思い出してるのか?」
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