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あっくんは私の微笑みを受けてクスクスと笑い出す。
「『変わりはないか?』って……変わったことはあるけどな」
あっくんは胸の上の手を握った。
「お袋たち、俺たちのこと知ったら何て言うかな」
「私のお母さんは間違いなく……喜んでくれると思うよ?」
「そんなの、俺のお袋なんて飛び上がって喜ぶぜ?」
「だと……いいな」
「今度来た時にでも俺から言うよ。親父さんにも秀子さんにもちゃんと挨拶しときたいし」
あっくんの言葉に胸の奥が熱くなる。
「ありがと、あっくん」
私は満面の笑みで言った。
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