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「ひかる、洗ってやるよ」
私は肩をすくめて顎が浸かるほどにカラダを沈めた。
「……もう……洗っちゃった……」
「は?俺が洗うっつったろ?」
「だって……だって……無理だもん……」
私はあっくんを振り返った。
「代わりに……っ、私が洗ってあげる……」
思わず口にしてしまったけれど、
それも……自分が洗われるのと同じくらい……
……無理だ。
「……して欲しい気もするけど、いろんな意味で……無理だな。俺も洗っちまったし。ひかるがここで始めてもいいならいいけど」
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