ねえ。それでも……

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自分があきらめの悪い女だってことを こうやって思い知らされる。 私は涙を拭いながらトラックホームの端のゴミ集積所まで急いだ。 そして、再生紙のフレコンバッグにゴミ箱の中身を入れた。 『再生』 捨てられた女が 捨てられない女になって…… もう一度 やり直せるだろうか。 フレコンバッグのリサイクルマークに目を留める。 循環する矢印。 ねえ…… 青木くん。 やっぱりまだ…… ……あなたが好きよ……
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