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『見てて飽きない』
青木くんは今でも彼女を見つめているんだろうか。
特別な想いを込めて見つめているんだろうか。
だとしたら……
ホント、あきらめの悪いヤツ。
私と一緒じゃないの。
彼女を好きになる理由はわかるけど
彼女には100パーセント彼しかいない。
もう、1パーセントだって、可能性はないのよ?
……あきらめなさいよ。
バカみたい……。
目頭が熱くなったので、
涙腺をそれ以上刺激しないように唇を噛んだ。
青木くんがキーボードを叩き続けるので、
私も手を止められない。
ぼんやりしてるなんて思われたくなかった。
私は伝票をめくりながらパソコンに入力を始めた。
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