「ねえ。それでも……」 二つの勇気

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彼女に答えた言葉は本心だった。 変に気分が高揚して 何だかわかんねえけど、いつも以上にしゃべっちまう。 まるで…… 子供みたいにはしゃいで。 「まあ、なんだっていいけど、絆創膏貼れば?俺、カップ片付けてくるし」 俺は二つのカップを手にすると、 緩んでくる顔を隠すようにして部屋を出た。
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