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私はいつもより長めにお風呂に浸かり、
洗面所で髪もしっかりと乾かしてリビングに戻った。
あっくんはまだデスクに向かって書類を眺めていた。
「あっくん、まだかかりそう?」
私はいつも通りを装って、冷蔵庫から水を取り出してグラスに注いだ。
「ん――、もう少し。眠かったら先に寝てろ」
あっくんは一瞬だけ振り返ってまた手元に視線を落とした。
「……もう少し、起きてる。本……読むから」
「……そか。俺も後は風呂行ってからにするわ」
あっくんはそう言って席を立った。
「本読みながら寝るなよ?」
あっくんはソファに座る私の頭に触れてそのままお風呂場へ向かった。
頭に乗せられたあっくんの手のひらの感触がまだ残っている。
……寝ないよ……
あっくん、私……
今日はこのまま眠れそうにないよ……
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