【あっくんの企(タクラ)み 編】

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「田部さん、すごく幸せそうで……なんだか可愛かったな」 私は田部さんのはにかんだ笑顔を思い出しながら言った。 今日は田部さんにランチに誘われ、再びあの『かふか』に行ってきたのだ。 実はそこは私と田部さんの行きつけの店になりつつあった。 外のテラスにしようと言った田部さんの笑顔が眩しかったのを覚えてる。 私たちは隅のテーブルに着いて、長居することを前提に何品か注文して料理を分け合った。 田部さんはハッキリとは言わなかったけれど 彼女が私を誘ったのは、 何か話したいことがあったからに違いなかった。 決して恋愛体質ではない私が 彼女から漂うアノ、独特のオーラに気付いてしまった。 「田部さん……何かいいことあったんですね?」
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