694人が本棚に入れています
本棚に追加
ひかるは単純に彼女のことを喜んでるだけなのに、
ひかるがあまりにも嬉しそうだから、
バカみたいにヘソを曲げる俺。
すると、ひかるは持っていたカップをテーブルに置いて、ゆっくりとソファから立ち上がる。
そして、イスに座る俺の背中に回ってそのまま背中から
ふわりと俺を抱きしめた。
「十分……ロマンチックじゃない。
十年以上も経って再会して……一緒に暮らして……
こんな風になったんだもん」
風呂に入る前なのに、
ひかるの甘い匂いが鼻をくすぐる。
あー、
俺、
今夜は仕事やめよっかな。
俺は首元にあるひかるの腕をさすった。
「……こんな風って、どんな風?」
最初のコメントを投稿しよう!