【あっくんの企(タクラ)み 編】

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ひかるは単純に彼女のことを喜んでるだけなのに、 ひかるがあまりにも嬉しそうだから、 バカみたいにヘソを曲げる俺。 すると、ひかるは持っていたカップをテーブルに置いて、ゆっくりとソファから立ち上がる。 そして、イスに座る俺の背中に回ってそのまま背中から ふわりと俺を抱きしめた。 「十分……ロマンチックじゃない。 十年以上も経って再会して……一緒に暮らして…… こんな風になったんだもん」 風呂に入る前なのに、 ひかるの甘い匂いが鼻をくすぐる。 あー、 俺、 今夜は仕事やめよっかな。 俺は首元にあるひかるの腕をさすった。 「……こんな風って、どんな風?」
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