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三人の視線があっくんに向く。
あっくんは私を見つめたままだった。
「俺、お袋や秀子さんに隠さなきゃいけねーような付き合い方してねーよ」
「あっくん……」
あっくんは私に「いいよな?」って
視線で問いかけて、身体を母に向けた。
「秀子さん。
最初は、困ってるひかるを助けてやりたいと思ってこの暮らしを始めたんですが……
今はひかると一緒にいたいと思って過ごしています。
ちょっとルール違反かなとは思うけど、
最初に言った通り、ひかるのことは任せて欲しいと思っていますし、責任も取ります。
中途半端な気持ちじゃないんで、このままこの生活を認めてください」
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