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すると、節子おばさんがちらりと私を見て、再びあっくんに視線を戻した。
「……言っとくけどねえ私はアンタよりずっと長い間ひかるちゃんを見てきたのよ?生まれたときから今までずっと。
私はね、ひかるちゃんのもう一人の母親みたいな存在だけど、それでもずっと思ってたんだから……」
節子おばさんはそこでまた私を見つめ、そのままゆっくりと続けた。
「こんなにいい子……いつか暁人のお嫁さんになってくれないかしらって……
本当に、私の娘になってくれないかなって……」
節子おばさんの言葉に胸がいっぱいになった。
「おばさん……」
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