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節子おばさんはその言葉のとおり、
私が生まれた時からずっとそばにいてくれた。
母が兄につきっきりの時も、おばさんがいたから少しも寂しくなんてなかった。
ずっとそばで見守って来てくれた、もう一人の……
……お母さんだった。
節子おばさんがずっとそんな風に思っていてくれたなんて……
すると、今まで黙っていた母が口を開いた。
「節子さん……ありがとう。あなたには本当に感謝してもしきれないわ。私が出来ないこともひかるにしてくれて。
ひかるは本当に幸せだわ。
暁人くんもひかるのこと、大事に想ってくれて本当にありがとう。
私、自分がこんなふうに頼りないから暁人くんに頼ってしまうけど、二人のタイミングを待ってるから。
節子さんも、ゆっくりと一緒に待ちましょうよ。
私たちが家族になる日を……」
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