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「ひかる……続きしよ」
「あっくん、続きって……もう朝だよ。起きて」
「カラダは起きてる」
「……あっくん、その冗談、前にも聞いたよ」
「だって、ホントだもん」
あっくんが私を抱き寄せる。
「……ホントだもんて……。あっくん、もうすぐ十時だよ?早くしないとお昼になっちゃう」
「もうそんな時間かよ?でも、今日は仕事入れてねーし」
再びあっくんの手が伸びてくる。
「ひかる、明るいとなかなかしてくれねーし」
「だって恥ずかしいもん……」
「辱(ハズカ)しめてやる」
あっくんが身体を起して、勢いよく私を自分の身体の下に入れた。
容赦ないあっくんの攻撃に私はいとも簡単に白旗を上げそうになる。
「あっくん、ダメ……」
あっくんの耳には入らない声が漏れた時、
代わりに私の耳にも届いたのは
ピンポーン
間延びしたインターホンの音だった。
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