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私はみんなに紅茶を淹れた。
母と節子おばさんがケーキを買って来てくれたのだ。
「ほらほら、暁人もそんなに怒ってないで食べれば機嫌も直るわよ」
節子おばさんがソファから身を乗り出してケーキの箱に手を伸ばし、ケーキの箱を広げるのでみんなで覗く。
「全部種類が違うのよ。ひかるちゃんはどれがいいかしら?」
節子おばさんの言葉に一番先に口を開いたのはあっくんだった。
「ひかるはショートケーキだろ?」
「うん!」
あっくんは私の視線の先にあったケーキをお皿に取ってくれた。
そして次に母とおばさんに選ばせて、あっくんは残りのガトーショコラをお皿にのせた。
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