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今夜もいつものやり取りを繰り広げていたが、そのうちにひかるが無口になる。
「ひかる……?」
俺の反対側を向くひかるの顔を覗き込むと、
ひかるは目を閉じて寝息を立てていた。
「……犯人わかる前に寝んなよな」
鼻で笑いながら目が細まる。
そりゃ……疲れてるだろうな。
最近じゃ残業時間も増えてるし、帰ってくれば夕飯やら家事の残り。
土日には事務所にも顔出して……
で、夜は夜で俺に攻められて。
「ごめんな、ひかる……」
俺は再び反省する。
「お前がこんなだから、ついな……」
ひかるの髪をそっと撫でた。
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