エピローグ

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「そうだ、途中で寝ちゃった……」 悔しそうにするひかるに得意気な顔を見せて 「犯人な、……」 言いかけて、思わず首を捻(ヒネ)った。 「どうしたの?」 「……ど忘れした」 「え?あっくんが?」 「バーカ、俺だってするぜ?アレ、ホント、誰だったっけ?」 犯人どころかドラマのストーリーさえよく覚えていない。 すると、ひかるはクスクス笑う。 俺を仰向けにして自分はその上に覆(オオ)いかぶさる。 「ど忘れしちゃうくらい…… 他のことで頭がいっぱいだった?」 ひかるが俺の鼻の頭を指先で撫でた。
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