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すると、ひかるは唇を戻してニコリと笑う。
「……いつものあっくんだ」
俺は黙ってひかるを見つめていた。
……いつもの……俺……
ひかるに言われてハッとした。
いつものように上手くいかない……。
だからいつものひかるじゃないような気がしたけれど、
いつもと違っていたのは俺の方だった。
俺……
焦ってんのかな……
いつまでも黙る俺にひかるは穏やかに言った。
「疲れてるから先にご飯で、その後お風呂入ってゆっくりしよ?」
そして、ひかるは俺の手を握った。
「お風呂……一緒に入る?」
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