男子高校生 西園寺圭の真実の恋番外編 ~雨~

18/42
114人が本棚に入れています
本棚に追加
/111ページ
「何だよ、僕の与えるプレッシャーに負けそうなのか?」 「ぷれっしゃー?」   言ってる意味が全く分からず、棒読みでオウム返しをしたら、カラカラと可笑しそうに笑い、お腹を抱えた。 「ああ。学年代表って言われ続けたら、自ずと成績もトップを維持しなけりゃならないって思うだろ。故に頑張ってもらうべく、呼んでやってるワケなんだ。優しい先輩に支えられて、幸せだよなぁ学年代表!」  言いながら後ろから、ぎゅっと抱きついてくれた。途端に鼻腔をくすぐる西園寺先輩の香りが、胸を高鳴らせる。  隣にいるクラスメートが、羨ましそうに俺を見ている視線が、ぐさぐさっと刺さるけど、華麗に無視してやった。
/111ページ

最初のコメントを投稿しよう!