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「何だよ、僕の与えるプレッシャーに負けそうなのか?」
「ぷれっしゃー?」
言ってる意味が全く分からず、棒読みでオウム返しをしたら、カラカラと可笑しそうに笑い、お腹を抱えた。
「ああ。学年代表って言われ続けたら、自ずと成績もトップを維持しなけりゃならないって思うだろ。故に頑張ってもらうべく、呼んでやってるワケなんだ。優しい先輩に支えられて、幸せだよなぁ学年代表!」
言いながら後ろから、ぎゅっと抱きついてくれた。途端に鼻腔をくすぐる西園寺先輩の香りが、胸を高鳴らせる。
隣にいるクラスメートが、羨ましそうに俺を見ている視線が、ぐさぐさっと刺さるけど、華麗に無視してやった。
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