116人が本棚に入れています
本棚に追加
「キレイだね、それ」
唐突に後ろから声をかけられ驚いて、手にしていた枝を落してしまった。
「あ……」
「ゴメン、ビックリしちゃったよね。はい、これ」
短く切りそろえた髪をなびかせ、慌てた様子で右手で拾い上げて、俺の手に握らせてくれる。
「ありがと……」
拾ってくれたソイツにお礼を言ったものの、どう接したらいいか分からなかった。同じクラスだけど全然話したことのない、1年の姫候補だった町田 和弥(まちだ かずや)
最初のコメントを投稿しよう!