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大きな瞳に見つめられ、ドキドキを隠すのに必死で、上手く言葉が出てこなかった。
「まったく、わっかんないかなぁ。真っ赤な夕焼け空に負けないように、七色に光り輝く虹がすっごくキレイなこと。しかもそれがダブルで虹が見えたときの感動といったら、言葉にならないのにさ」
自分の好きな物を語る西園寺先輩の横顔は、言葉に出来ないくらいキレイだった。きっと教えてくれた虹よりも、キレイだと思う――
また少しだけ距離を縮めるべく、足をスライドさせて近づいてみた。肩が触れそうで触れられないくらいの近い距離感。俺のドキドキが伝わりませんように……
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