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「先生に用事?」
「ちょっとな……」
「ふーん」
「お前、飲みながら乗るのかよ」
駐輪場に来るまでの自販機で約束通りジュースを買って貰った
琴音の謎の覚悟の事を考えたり、間違えて電話しそうになったりしたお陰で正直凄く喉が渇いてた
「だってぇ……誰かさんが遅かったから…」
「判ったよ…溢すなよ?」
「へへ、サンキュー!」
「全く……そんなんじゃ彼氏出来ねーぞ?」
朝と同じ様に蒼太の肩に両手を乗せて私は立って後ろに乗ってる
「はぁ?」
私の問い掛けに蒼太は答える事無く自転車を漕ぎ始めた
何で彼氏の話になるのよ?
態度がガサツだから?
「…………」
道なれた坂を蒼太と一緒に下りていく
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