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「有り難う……なんて言うと思った?遅すぎる!もっとマッハで走って来なさいよね」
「どんだけ鬼コーチなんだよ……でも遅れたのは俺の用事だから……」
「うんうん、だよね?たから?」
優しい蒼太は理不尽な事も許してくれる
本当に良い奴
「仕方ない、ジュース奢ってやる」
「やったー!」
椅子から立って軽く蒼太に抱き付く
「…………」
「私、炭酸ね?よしっ、行こう!」
「あぁ……」
直ぐに離れて荷物を持って教室を出ようとする私に後ろから着いてくる気配が感じられない
「蒼太?行くよ?」
「……あぁ、行こう」
ゆっくりと机から降りる蒼太を見て本当に疲れてたと私は勘違いした……その時は。
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