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昔を思い出すなぁ…
紅葉の自転車のブレーキが弱くてこの坂を中々止まれなかった時……蒼太が止めてくれたっけ…
『ありがとう、そうたお兄ちゃん!』
あの時既に紅葉の女子力は群を抜いてたな
お兄ちゃんって台詞も男としてはツボらしいけど。
でもあの時、私も紅葉を助けようと思った………だけど
『かえでちゃんは女の子何だからあぶないよ』
そうやって私を止めてくれた手も思い出すと何だか恥ずかしくなる
あの時も……いつも私を『女の子』として扱ってくれた彼
「……元気かなぁ」
「あ?何か言ったか!?」
「ううん!何でも無いよ!」
危ない…呟いただけだったのに聞こえてたとは…
『好きな人の名前は言うな』
名前は言ってないけど気を付けないと!
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