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さっきから私はお喋りだ
前を歩いてるから蒼太の顔は見えないし、何だかいつもと様子が違う
こんなに話してたら優しい蒼太は必ず振り返って話してくれるから
まず、2人で歩いてるこの距離がもどかしい
「蒼太……話って?」
自分から切り出したのは誤算
でも私には蒼太とのこの沈黙は耐えられなかった
「……この前さ、お前告白されただろ?」
「…………」
「この前だけじゃない…高校入ってから結構、お前は女子人気高いけど男子からも相当高いって知ってた?」
「…………」
「まぁ、告白されてるんだから知ってるか……」
少し自閉気味に笑って蒼太は池の見える場所の長椅子に座った
私は隣にはなんとなく座れなくて立ったまま
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