131人が本棚に入れています
本棚に追加
「嫌いじゃないよ、幼馴染みだし……」
「楓」
「でもそう言う意味じゃないよ、蒼太は違う……」
「俺は?」
どうしてだろう?
少しずつ距離を取ってるつもりなのに…蒼太との距離が縮まらない
見える池は離れてるのに……
「あのさ……」
「他に誰か居るのか?」
「……っ!」
この話題を…蒼太の話を無かった事にしたくて目を泳がせてしまってた私の手首が痛くなる
「楓、俺……」
「やめて!!」
蒼太に捕まれれてた手首を捻って振り払う
自分もかなり痛かったけど、あのままの方が嫌だった
「楓っ!」
蒼太から離れる様にとにかく走った
まだ明るい園内、蒼太の声が楽しく遊んでる子供達の声に変わると私は漸く走る勢いを弱めた
最初のコメントを投稿しよう!