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「紅葉これ」
「何……やだぁ~重いっ……ちょっとお姉ちゃん!!」
玄関に顔を出した紅葉に今度はスーパーの袋を強引に渡す…勿論両方。
言い方悪いけど紅葉の手に渡ってしまえば私の役目は終わったも同然
そのまま2階の自分の部屋に駆け込む
「はぁ……疲れた…」
そのままドアを背にしてしゃがみ込むと下から紅葉がギャーギャー怒ってる
理不尽に渡されたのは私も一緒なんだから冷蔵庫まで頑張って貰おう
それより……
「どうしよう」
この一言に尽きる
直ぐに琴音の言葉を思い出す
『好きな人の名前は言うな』
『どんな事が有っても私は楓の味方だ』
『強い気持ちで生きていけ』
「琴音は蒼太の気持ち知ってたんだ」
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