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いきなりだが、子どもを拾ってしまった。
この現代日本でそう頻繁に子どもを拾う事があるのか、甚だ疑問だ。
でも実際、自分の店の裏口で野良猫のように丸まって寝ていた、薄汚れた格好の子どもを捨て置く事なんて、出来る訳がなく。
人として正しい事をするまでだ、と自分に言い聞かせ。
その小さな子どもをそっと抱き上げた。
なんていうのが、もう3か月前。
その拾った子ども、漣(レン)はすくすくと育っている。
まず拾って、薄汚れていた漣を店のシャワールームに放り込んで分かった事。
漣は男の子だった、ちゃんと付くモノが付いてた。
あと、背格好からして年は大体小学校低学年くらい……7~8歳ほどだと思われる。
そして、子どもながらにして綺麗な容姿をしていた。
例えるならアレだ、ジ〇ニーズ系。
男らしいというよりは、中性的な印象の受ける顔立ちだ。
まぁ、だからといって特に対応が変わる訳でもないので、そのまま洗ってやったのだけど。
とりあえず、そんなこんなで漣は俺が養父となって育てることになった。
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