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綺麗に平らげた皿を積み上げ、台所へ運んでいく。
流しにそれらを置くと、そのまま部屋に向かって歩いていった。
「え、ちょっ…待って蛍きゅん!」
無視。
「蛍!けーいっ!待ってくれって!」
俺が少し慌てて彼の名前を呼ぶと、ピタリと足を止めまるでロボットのような動きでこちらを振り返った。
「何」
「一人で食うの寂しいからそこに居てくんね?」
苦笑いにも似た、微妙な笑顔で俺は目の前のソファーを指で示した。
ぼっち飯いやん。こう見えて僕ちん寂しがり屋さんだ・か・ら☆
「…そんなことして俺に何の得がある」
視線を反らして少ししてから、表情を変えずに蛍がそう尋ねてきた。
「えぇー…っと、ジュース奢っちゃる!」
「……」
蛍が無言のままフリーズしているので、俺はウインクをしつつ舌をぺろりと出してみせた。
まあ、つまりテヘペロ。
「…イチゴミルクな」
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