1.説明と登校。

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少し間を空けて、顔とは似ても似つかぬ言葉が蛍の口から発せられた。 初めて彼の口からこの言葉を聞いた者はきっと驚くであろう。 けど、俺はもう慣れたので驚くことはない。 「あんがと!顔に似つかず子供舌の蛍くん☆」 驚きはしないけど面白いのでからかいます。 「黙れ」 背後にイラァッと効果音がついている幻覚が見えそうなほど、鬼の形相で睨みつけられた。 そんな言葉と表情とは裏腹に、俺の願い通りまた元いた場所に座り直してくれた蛍の優しさ(?)に免じてこれ以上からかうのはやめておく。 「…蛍ってさー」 おかずに箸を伸ばしながらいつものように唐突に、頭に浮かんだ言葉をそのまま口に出そうと呼び掛ける。 すると蛍がちらりとこちらに目を向けた。 上目遣いかよ…くそ 「可愛い、よな。すごく」 「……」 蛍は上目遣いでこちらを見たまま硬直している。 肉じゃがうめえ。
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