Round No.4

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「かなんわぁ」 赤提灯のオヤジの口調で例えるならこんな感じスか。 フラフラりと傾く身体を電車に押し込んで 私は家にやっと辿り着いた。 扉を開けると、雪崩に合う。 「わぁぁぁぁぁぁぁ!」 玄関に積み上げていた靴の箱が ゴン、ゴン、と降ってきた。 「いったぁ」 痛い。 いたいよ、ワタシ。 ほんと、痛かった。 人生、痛かったよ。 「ふぇぇぇぇぇぇん」 うずくまったまま、流した涙は たくさんたくさん流れた。 今まで溜めていた分を 全て清算するかのように、全部全部流し切るくらいに 泣き続けた。 「うわぁぁぁぁぁぁん」 泣いたらすっきりする。 そう思っていたはずなのに 次の日起きたら 身体中が痛かった。 頭も痛けりゃ 身体も痛い。 目は腫れぼったくて 「あ゛ーあ゛ー」 喉はガラガラ。 二日酔いの上 こんなところで眠ったから 身体はガチガチ。 「ざいあぐだ」 とりあえず、シャワーに入って 服を掴んで 家を出た。 会社に着いてから、これからの身の振り方を 考えよう。 なっがい長い、少し湿った前髪の下は ほぼ開かない、腫れた目。 隠れてるから分かんないし。 徒歩圏内で良かった。 とりあえず、生きてて良かった。 全ての事をひっくるめて、大きく息を吐き出した。
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