Round No.4

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「おはようございますぅぅぅ」 どんよりと曇りに曇った鼻から下を晒し 席について、はぁ、とため息をつきまくる。 「あらぁ、なんだかしけちゃってるわねぇ? どうしたの?」 「どうしたもこうしたもありませんよー 実は、かくかくしかじか…で」 「ふーん」 シーンとしたその場に 「ってそんなんで分かるんだったら 会話なんていらないよねー」 ぎゅう、と、私の首根っこをつかむ内田くんは で、どうしたの?と聞いてくる。 「もー、最近乱暴デスよ」 「もったいぶってないで教えなさいよ!」 「ですからー…」 こそりと耳打ちをして、内田くんに昨日の触りを伝える。 なななななななな 「なにそれーーーーーーーー!!!」 「しーー!しーーー!」 静かにして! 注目を浴びすぎてすっごい小声で しかも机の下に潜り込んでしまう始末。 「ねぇ、何があってそうしたのよ」 「だって…」 副院長様が…… 面白いこと言うんだもん。 「私だってそんな事になってるなんて思ってなかったし」 「まぁ、昼休みに聞かせてよ?可愛イモ子ちゃん」 「だから、その呼び方!!」 すっかり楽しんでる内田くんに文句を言おうとして 「なんだ、気に入らないのかイモ子」 目の前には抑圧音が響いた。
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