Round No.4

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あ、あ、あ、あ、 なっがい長い前髪の下で開ききった目が 整って、凜とした顔を捉えよう、捉えようとして 「あ」 私、何しちゃってるんだろ。 これ、何しちゃったんだろ。 伸ばされた右手で掴んだのは 倉内翔のナイスなTシャツ。 今日の私のTシャツと比べてみると アルマーニとしま○らの差くらいある。 ってそのまんまなんだけどもデスね? 「ご、ごごごごごごご、ごめんなさ」 「怨念」 「へ?」 「怨念つける気か?」 は? つけませんし、そんなの。 「で、いつまで怨念つける気だよ」 「は!すみすみません」 慌てて離した掌を ぎゅう、と握り締め 私は恥ずかしさのあまりへなへなとへたり込んだ。 「早く仕事しろよ」 「は、はぃ」 とにかくこりゃ、イケナイ。 仕事なんて倉内翔の隣でできそうもないス… ぁぁ、と頭痛を散らすために眉間を揉む。 あぁ、ちょっとした休みが必要だよね、私。 だけど、有給なんて今取れないデスし…。 倉内翔があまりにも素敵すぎて私の右半身はプルプルと痺れる。 って、なんか昨日もおんなじ事を言ってたような気がする。 倉内翔はこの間の夜の事を どう思っているんだろう…。 顔をあげたら、倉内翔の姿はなかった。
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