Round No.4

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どうしたらいいのかは分かりません。 デスガ、意識し過ぎてもう、大変。 本当に怨念でも、なに念でも べったりつけて ぴったりくっついていましょーか! って、今日はなんか身体が本調子ではないので どうもイマイチ突っ込みが 突っ込みレベルが低い……。 「あぁ、しんどいわぁ」 小さな呟きは 昨日の赤提灯のオヤジ口調。 また、機会があったら行きたいなぁ。 なんとか気力を振り絞って昼休み。 普通なら二日酔いは昼くらいにはいつもなら回復するのに。 「で、どーなの?」 「あー、そうだった」 「なによ、あんた、辛そうね? 大丈夫?」 「あーはいはぃ、どうせ二日酔いスから」 「またぁ?アンタ懲りないわねぇ」 「奢りよ、行くわよ!気分転換よ!」 内田くんは私の手を引いて 近くのカフェに連れてきた。 ここは昼時はいつも直ぐに満席になってしまう 人気店。 「まだ早いから席、空いててよかったわね」 内田くんは案内された窓際の席で 私の座る椅子を引いてくれる。 私はここに来たことはなかった。 アジアンチックな店内。 籐で編まれた小物がガラスのテーブルに置かれていて 椅子はあえてのシックなパイプ椅子。 「ほわぁぁぁぁ、素敵ですねぇ」
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