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お店の中には緑がいっぱいだった。
観葉植物というものデショウか。
私はあまり詳しくはないのだ。
「私初めてきましたよぅ、ありがとうございます」
「は?あんた普段何食べてんの?」
「いや、パンとか、おにぎりとか」
「あ、コンビニ派」
コクコクと頷いて差し出されたメニューを開いた。
美味しそう、全部美味しそう!
なんですが……
「私、レモンソーダ」
「……奢り甲斐のないやつね」
「すみましぇん」
まぁ、いいわ、と店員を呼んで
ランチセットとレモンソーダを頼んでくれた内田くんは
「とにかく、事務長のことは片付いた、ってことよね?」
わたしの頭をなでなでしながら微笑んだ。
「うえ」
「あ、泣かないで!話してからにしなさいよ
昼休みなくなっちゃうじゃないの」
「あぁ、…そうですよね」
えっと、何から話せば…模索しながら。
「昨日、副院長様からの電話でちょっと不思議なことを言われたのデス」
私はコップの水を口の中へ流しいれた。
「不思議なこと?」
「匠くんが、彼女がおっぱい、じゃなくていっぱいいるよ、的な」
あんたねぇ、とつまんないところに突っ込みつつ
で、簡潔に、と注意を飛ばした。
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