Round No.4

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初速ダッシュ、そして地面を離れた両足。 ばかじゃん?この男 なに、笑ってんの?? これが私の感想。 身体が床と水平になり 利き脚が匠くんのバカ面にヒットした。 「ぶへぇっ」 ってな感じのぶっ様な声が漏れたと思う。 「ざまぁ」 倒れた匠くんは起き上がっては来なかった。 「昔っからそうやって何人も同時にヤッてたなんて 人間としてサイテー それに、気付かなかった私も最悪」 モモ、と呼ぶ声が聞こえた。 「もう呼ばないで、キモ過ぎる」 胸糞の悪さを拭えないまま新宿院を後にした。 何が一番むかつくかって…… こんな男だと知らずにいたとはいえ、彼の回りの彼女モドキに振り回された6年。 そして、再会して、少しでもトキメイテしまった自分が ものっすごい、腹立たしいッスよ! 怒りの収まらない、とは正にこの事。 二度と関わりたくないと そう思った。
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