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初速ダッシュ、そして地面を離れた両足。
ばかじゃん?この男
なに、笑ってんの??
これが私の感想。
身体が床と水平になり
利き脚が匠くんのバカ面にヒットした。
「ぶへぇっ」
ってな感じのぶっ様な声が漏れたと思う。
「ざまぁ」
倒れた匠くんは起き上がっては来なかった。
「昔っからそうやって何人も同時にヤッてたなんて
人間としてサイテー
それに、気付かなかった私も最悪」
モモ、と呼ぶ声が聞こえた。
「もう呼ばないで、キモ過ぎる」
胸糞の悪さを拭えないまま新宿院を後にした。
何が一番むかつくかって……
こんな男だと知らずにいたとはいえ、彼の回りの彼女モドキに振り回された6年。
そして、再会して、少しでもトキメイテしまった自分が
ものっすごい、腹立たしいッスよ!
怒りの収まらない、とは正にこの事。
二度と関わりたくないと
そう思った。
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