おまけ Round ② ´

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たいてい 波が引くと穏やかな時間が訪れる筈なんだ。 興奮の波線をみてもそれは明らかで スウ、と引いていく筈。 だけど 引かねぇ。 登って、昇りきっても 足りない。 落ち着かない。 そんな事を窓の外が白んでくるまで続けて あ、と気付いた時には 何もかもがびしょびしょで。 だけど ももこが…… 「か、ける、くん……」 そう手を伸ばすから 抱き締めずには、いられないんだ。 「……可愛すぎ、ももこ」 きゅ、とまとわりついてくるももこに 入り込むオレの全てが 細胞ごと揺すられて、震える。 「ぜんぶ、すげぇ、欲し……」 置いてく事なんて出来ない。 放っておいたら大変な事になる。 どうすればいいのか。 「……な、もうちょっと、突き当たりまでいかせて」 オレは意識をほぼ失いかけているであろう ももこに、小さく、小さく囁いた。
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