Round No.0

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私の名前は小野 百々子(オノモモコ)。昔歴史で小野妹子(オノノイモコ)っていうまぁ、有名人習ったよね? あの人と一字違いな訳。 だからだと思うんだ…… 「おい、イモ子!」 私は振り返って見上げる。 そこには眩しい光を背負った輝かしいヒトが。 いつも、いつも目を細めてしまう、そのヒトは。 「か、かけ」 「人の名前噛んでんじゃねぇよ」 「ご、ごめんなさい、かけ、かくるくんっ」 バン! 「ふひぃぃぃぃ!」 かべ、かかかかかか、かべ、壁バン!? 「イモ子、テメェ、遅いんだよ 仕上がってんだろうな、勿論、ええっ?」 私の机の左側は壁になっておりまして わたくし、今そこに追い詰められておりまして ええ、そりゃもう、ああっどうし…… 「聞いてんのか、ゴラ」 人生で初めての壁……バン!に心臓、走り出しちゃいましたぁぁぁぁぁ、って。 「出来てますです、はい」 右手でマウスをコントロールしながら出来立てのファイルを開いた。
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