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しかし、それを寸手で剣で受け止める。
「くッ…な…何だと『魔王』…だとッ!?……貴様、まさか『魔槍」か?』
グレゴリアは剣で押し返し再び構え直した。
魔界では、ここ最近魔族が殺される事件が多発していたそれも、心臓を抉り出されるとゆう見るも無惨に。しかし、偶然にも襲われた者と念話していた者がこう言った。あれは魔神の化身 少女の姿をした魔神 魔槍を携え死を纏う者 『魔王』 仇を討つまで殺戮は続く…そう言い残し男は自害したそうだ。
「えへへ♪…おじさん、今さらぁ?
気づくのが遅いんじゃない?大事なみんな[軍隊]も失って今さら何を指揮するって言うの『魔将』のおじさん♪…?」
少女はグレゴリアを煽るように狂気染みた笑みを浮かべ告げる。
「くッ…小娘がッ…調子に乗りおってからに…いいだろう。貴様が『魔槍』と知ったのなら全力で行かせて貰う迄ッ!集え我が軍よッ!」
グレゴリアは憤怒し己の殺気を全力にし剣を天へと掲げ弧を描く。
すると、少女によって屠られた魔族の死骸が動き出し宙を舞いグレゴリアの頭上へと集いグレゴリアを呑み込む。
「フハハッ…小娘よ。恐怖し泣き叫ぶがいいッ… 我命ずる、汝らと一つに成りて我が怨敵を討つ刃と為れ 魔合身『魔将デュラハン』」
黒き体毛紅い瞳をした巨馬に跨り首が無い禍々しい黒い鎧を纏い剣携えた『魔将』が顕現した。
それはグレゴリアであって違う者幾重にも成る怨嗟の様な声。
「ぐッ…グハハハッ…もう止めらんぞ。殺す、必ず殺す 肉片に成るまで殺す… ぐ、グハハハ!!」
告げると、『魔将』は駆ける己が敵を殲滅が為に。
『魔将』が一振りが少女を薙ぐ。
しかし、それをふわりと少女は躱し剣の上へと降り立つ。
『魔将』は怪訝そうに剣を振るい少女は笑いそれを躱し地に降り立つ。そして、己が得物の魔槍を投げ突き刺す。
「グハハハッ…どうした?逃げてるばかりでは余は殺せぬぞ。どうだッ!どうしたッ!」
『魔将』が剣を振るい、少女が寸前 紙一重で躱す。大地は、地形を変えてゆく。
しかし、後ろは崖になり少女の逃げ道は無くなっていた。
「グハハハ…これで終いだな『魔槍』一度も手合わせせずに終わりだとは興醒めだが此処で貴様を殺してやろう 貴様は余を怒らせた 報いだと知れ!」
『魔将』は黒馬の駆ける勢いで斬りかかる。
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