星空-promise-

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「全くこの大事な時に…しゃーねぇ、後ろ乗ってけ!走って行くよりはマシだろ」 「え!? いいんですか?ありがとうございます!」 ひらりと後ろに乗る。 「…お前にレギュラー外れられる方が困るんだよ、あいつも居ねぇのに」 「? 先輩何か言いました?」 「別に、ギリギリだな、急ぐぞ!」 体育館への扉を開いて中に入ると向けられたのは好奇心から来る目だった。それは軽くスルーして先に時計に目を向ける。8時55分。一応5分前行動だ。まだ先生も来ていないため、どうやら間に合ったようだ。一息ついたのも束の間で、素早く部活仲間が周囲に集まる。 「あっれー?遅いと思ったら何々?2人仲良く自転車登校!?」 問われた第一声から次々と話が連鎖する。 「お前ら出来てんの?」 「先輩後輩の仲から恋仲!?」 「え?先輩と流(リュウ)が?無いだろ」 おぉ…!なっちゃんよく言ってくれた!その通… 「そうだよー。りゅーちゃんには"瞬(シュン)"っていう将来を誓いあった恋人がいるんだからー」 は?いやコラ何言い出すんだこいつは…
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