第1章

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俺達七人はすぐ追いかけた。 俺は叫ぶ。 「清美!俺達には、話しなしか?」 清美は一瞬止まって 「話すことは何もないよ。 私は、忙しいの」 そう冷たく言うと清美は行ってしまった。 俺達は呆然とした。 だが、慶子にだけはメールがきていた。 慶子は、清美のメールを一人で読んだ。 慶子、久しぶりだね。 ごめんね。まさか、七人で来るなんて思ってもみなくてね。 あの六人は、かけがえのない六人だから。 今、本来の自分のまま会ってしまったら、今の私(変装した今の自分)に戻れなくなっちゃうから。 だから、冷たくしたの。 でも、慶子とはゆっくり話したい。 明日、夕方五時、昔、教えた私の両親が結ばれた場所で会おうよ。 もちろん、お祖父様もできれば連れてきてくれると嬉しい。❤ 慶子は、祖父の細田大輝を連れてここにきた。 そして、堺義弘も来た。 清美は、早く来て待っていた。 清美は笑顔で、三人を出迎えた。 堺義弘を見ると清美は、走りよっていった。 義弘は抱きしめた。 「清美。大きくなったな」 「お父さん……」 清美は、細田大輝を見て笑顔で 「お祖父様……」 大輝も顔をぐしゃぐしゃにいして泣きながら 「清美……」 清美の顔を触りながら 清美がそこにいるのを、お祖父様は感じていた。 「実は、三人に来てもらったのは、ただ会いたいだけじゃないの。 私は、はっきり宣言しとこうと思って。 私は、法務省に入ります。 結婚は、24歳でします。 私は、会計士の資格も取ります。 将来、私が、月島会計事務所を継ぐ時のために」 義弘は聞いた。 「清美、結婚て相手はいるのか?」 清美は笑顔で 「いるよ。お父さんにもいずれ会わせるから」 お祖父様を見て 「お祖父様には、近々変装した状態で会ってもらいます。 お祖父様なら、そう言えばおわかりだと思います」 「そうか。清美、お前は凄い男を相手に選んだな。 清美、彼についていけば必ず、望の敵を取れるし、お前は間違いなく幸せになれる」
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