第1章

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望は笑いながら、私の頭を撫でて抱っこした。 「パパが、誰よりも信頼してる人物でそれほどの人物だ。私に何かあったらの話しだから、今、考える必要はないよ」 と笑顔で言っていた。 「パパ……」と清美は、ベットの上で涙した。 そして、私の誕生日の日が、偶然にも日曜日だったため父、義弘自ら迎えに来てくれた。 「清美、誕生日おめでとう。 今日は、久しぶりに遊びに行こうか。 それと、清美に一つだけ言っておくことがあってね。 家で家政婦を、雇うことにした。 知子やお前の負担を減らして、自分のやりたいことをやってもらおうと思ってね。 実は、お母さんにもやりたいことがあるんだ」 清美は、驚愕しながら 「やりたいこと?」 義弘は私の頭を撫でながら 「ああ、お母さんは昔は、裁判官という立場で、法曹界の一翼になるとまで言われたほど優秀な人なんだ、もちろん裁判官復帰は無理だから弁護士として復帰する。 でも、望と結婚することになって、もちろん望は裁判官をやりながらでいいと言ったんだが、知子は「私、子供が三人ほしいの。 三人の子供を産むまでは、それだけを考えたい」 そして、清美という最高の宝物を手に入れた 。 「だから、それ以来清美さえ側にいてくれるなら、私は専業主婦でも構わない」という話しだったんだが、「清美が大きくなって、清美がこれからどういう人生を歩むかわからないけど、私が清美に女の戦いというものを見せることができたら」 それが、再び知子が戦いの場にでるきになったきっかけというわけさ。 その家政婦は産婦人科の看護師の経験もある人で、もちろん子供の扱いにもなれてる。 清美、だからお前もこれからは家にしばられず、自分のことを考えていいからね」 と義弘は優しく 義弘は、まず私を遊園地に連れて行って遊ばせてくれた。 そして、昼は温泉に連れて行ってくれて、そこで、父と卓球で勝負した。 いつもは、七戦やると四勝三敗で私が勝つようにお父さんは、私に合わせてくれてた。 今日の対決は、義弘は笑顔になりながら 「今日は、清美は病み上がりだから、私は十キロの重りをつけてやらせてもらうよ。 ただし、本気でやらせてもらう。 いいね?」
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